オーディオ入門記

あるプロの忠告

初めて作ったラジオは長岡鉄男の書いたラジオ製作の本に載ってた高周波 6BD6(?),ダイオード検波,低周波 6BM8 だった.近所に独立して業務用無線機の設計,製造をしているオッチャンがいたので本を持って行って「こんなラジオ作ろうと思ってるんですけど」と相談に行った.

そのオッチャンは回路図を見て「電源のケミコンがこの耐圧では破裂する.この著者は計算が出来ないのか」と言って本のヘンな所を教えてくれた.そして 「こんな素人の言う事信用したらエライ目に会うで」 と忠告してくれた.


この忠告はその後とても役に立った. つまり

1.ラジオを作るのは計算が必要だと言う事.
(それまでラジオはハンダ付けが出来れば作れると思っていた)


2.長岡鉄男に限らず素人の言う事は信用できない.
 キチンとした理論的な裏付けが必要で一知半解な思い込みは有害無益.


虫や楽器の音を調べる

ガキの頃キリギリスの声をテレコで生録して再生すると”ギギギー”と変な音がした.テレコが壊れたかと思って音楽を録音再生してみるとソレナリの音だ.ナゼかと思って(アナログ)磁気録音の事調べたのがオーディオの始まりだった.

テレコは高い周波数が苦手.ならナゼ音楽はそれなりに録再できるかと言うと多くの楽器は高い成分は余り出ないから.しかし蚊やキリギリスは高い成分が強烈だ.そんな事が分かって面白かった.

この話は 音響物理学の思い出 に続く









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