ダイレクトドライブ LP プレーヤー SL-1700 を買った話

'80年代に買った松下のレコードプレーヤー SL−1700 の箱に Cカセットを 100 個位入れていたが,カセットを捨てたので箱も捨てる事にした.記念に箱の写真を撮ってページを作って当時の思い出やオーマニがあ まり注意を払わない基礎研 究についても書いてみたみた.




実物はコレ


近くにレンタルレコード屋が出来ると聞いたのでレコードプレーヤー買う事にした.これも近くの電気屋が安く売ってると聞いたので 行ってみたら店じまいの為 通常価格の半値で松下の SL−1700 があったので買った.

買ってから「この辺にレンタルレコード屋が出来るらしいですけど何処でしょうか?」と聞いたら「この店を閉めてレンタルレコード 屋をやります」なんて話だった.(笑)

SL−1700 の売りはダイレクトドライブだ.ダイレクトドライブと言うのはモ―ターとターンテーブルが直結していると思っていたが,買って帰り実物を調べると驚いた事 に磁石を巧妙に配置するなどしてターンテーブルと本体が一体になってモーターを構成していた.
磁石は穴をあけたり変形したり加工が難しいのだが,それをやった松下はさすが大企業だ.こういう事は材料や理論の基礎研究が必要でガレージメーカーでは無理だ.LPプーレヤーに限らず CD のレーザーにしろ LSI にしろ何にしろ真の技術進歩には基礎研究が必要だ.

話をダイレクトドライブに戻すとこれは元々プレーヤーのベルトが北海道で寒さでよく切れていたのでベルトを使わないプレーヤーをと言う事で開発が始まったみたいだ.しかしこれでは北海道以外のオーマニにはアピールしないから一般のオーマニ向けに商品開発する必要がある.これは先に書いた基礎研究とは別の話だが,真の技術進歩には基礎研究が絶対に必要だ.

マジンガー Z の超合金ニュー Z も基礎研究が無ければできなかった



SL−1700はレンタルレコード等を百枚位録音するのに使った以外に音と楽器にあるレコードプレヤーを使った振り子ドライブの実験や(これは同調回路だけでなく応用が極めて広い)回転するターンテーブルにパチンコ玉を転がしてコリオリの力を確認した.コリオリの力とは台風が日本付近に来ると東に向きを変える原因の一つだ.

そんな実験をやって今世紀初めに LP レコード数十枚と共に捨てた.


自分なりの工夫 や発見ができるように いろいろまとめてINDEX