高城 重躬






オーディオ100バカ 高城 重躬 著 1981



*機器をよくとりかえるバカ
*疑心暗鬼,行き過ぎのバカ
*大出力アンプにまどわされるバカ
*価格でスピーカーの優劣を決めるバカ
*メンテナンスをおろそかにするバカ
*音を言葉で表現できると思うバカ
*正しい聞き比べ法を知らぬバカ
*楽譜を見ようとしないバカ
‥など

と並んでいる.要は合理的に考えよと言うことだが,項目を見ただけでも面白く,
オーマニの多くは昔も今も変わっていないじゃんと思う.反論出来るとこもあるから
二重に面白い.近くの図書館にあれば借りて読むとその辺のオーディオ雑誌より
面白くてタメになるかも.




音楽を聴くオーディオ再生 高城 重躬 著 1989

音楽理論や歴史と録音技術のからみで高度な内容だ.
CDが普及し始めた頃に書かれた本で「演奏開始から*分*秒にこのような演奏に
なって」と楽譜を添えて解説しているのはCDならではの試みだ.

どこを読んでも著者の音楽やオーディオに対する造詣の深さを感じるがもう一歩進んで
音響物理的な考察が欲しいと思った.例えばp289-にオルソンの測定としてバイオリンの
スペクトルを紹介しているが,なぜそのようなスペクトルになるのかを物理的な観点から
説明すると楽器や音楽をより深く理解する事ができるだろう.

この本が書かれた時はスペアナが高価だったからアマチュアが楽器のスペクトルを測定
する事が出来なかったが,今は無料のスペアナソフトがあるから色々な楽器のスペクトル
を簡単に測定できる.私もMaximaページで楽器の音をフーリエ級数で表してみたが当然
ながら,実際の測定ではない.

色々な楽器の波形やスペクトルを測ってそれをWeb等で発表するってのも新しいオーディオ
のあり方ではないだろうか.上の”バカ”の副題は”新しいオーディオの考え方”だが私の
具体的な提案はこれだ.


フリーのスペアナなどのリンクも張ってる